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2015-01-24 15:10    louis vuitton財布ダミエグラフィット
 小男は刃物は持っていないし、切った覚えもないと、犯行を否認した。  酒に酔い、興奮しての乱闘であったため、どうして耳が損傷されたのか、二人とも覚えがないのである。  簡単で結構ですから、調べて欲しいというのである。  二〜三日あずかることにした。  落着いて観察すると、ちぎれた耳たぶは不整形に断裂し、刃物で切ったような感じではない。  生活反応があり、拡《ル》大《ー》鏡《ペ》で断端を細かく見てみると、歯型状の痕跡になっている。  刃物ではなく、咬《こう》創《そう》による断裂の可能性が強かった。  けんかで耳たぶを噛《か》み切ったようなんだけれどと、警察へ電話した。  数日後、警察から返事がきた。  先生のご意見を念頭にして調べ直したところ、乱闘中小男が大男の髪の毛を両手でつかみ、頭をひき寄せ耳に噛みついたらしい。  大男はこれをはらいのけようとして、からだを引き起こした。そのときにどうも耳たぶが噛み切られたようであった。  そういえば、小男は大したけがはないのに、口や顔が血だらけになっていたという。 「そんなわけで、ありがとうございました」  これで一件、落着したのである。  生きた人のケースは、初めてであったから鮮明に記憶している。    死体でも生体でも、監察医の出番は、人生の裏側を垣《かい》間《ま》見《み》るようで、ひどく人間臭く、それなりに味わい深い。