ルイヴィトンタイガショルダーバッグ
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[ルイ・ヴィトン]LOUIS VUITTONアンドレイ ショルダーバッグ タイガ アルドワーズM32482(BF059367)[中古]
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[ルイ・ヴィトン]LOUIS VUITTONアンドレイ ショルダーバッグ タイガ アルドワーズM32482(BF059367)[中古] 
null「五人会が始まる前に、きみにおれが懸念していることを打ち明けてしまった。だから後悔しているんだ」  デルマリナにもう疫病の心配はないと証明しなければならない——そんなことを言ったから、マリナは考えはじめたのだろう。五人会がひらかれたあの場所で、突然思いついたわけでない。ずっと考え続けていたはずだ。だからこそ、あの場で胸をはり、宣言してみせた。 「おれは自分に、腹が立つよ」  それこそ怒鳴ってでも殴ってでも、マリナを黙らせるべきだった。領主たちは「ライス領の使者としてでなく、ハイランドの使者として」と言ったマリナに、そういうことならばと納得してしまったのだ。それならば充分、領主たちの面目も立つ。自分たちの懐を痛めることもない。 「ねぇ、こう考えていただけない?」  マリナがケアルの顔をのぞきこんだ。 「わたくしは、ちょっと里帰りするだけなのよ。ほら、デルマリナを出て三年以上経つんですもの。里帰りしても、ちっともおかしくはないでしょう?」 「疫病が蔓延しているかもしれない所へ、里帰りだって?」  苦く笑って言ったケアルの手を、マリナがぱしんっと音をたてて叩いた。 「莫迦なことを、言わないでちょうだい」  いたずらな子供を叱る母親の顔をして、マリナはケアルを軽く睨む。 「疫病は去っているわ、きっと。あなただって、そう言ったじゃないの。お医者さまが、三ヶ月ほどで下火になるはずだ、とおっしゃったって」 「それは……そうだけど……」 「わたくし、お父さまに会えるのが楽しみだわ。手紙を出してもお返事をくださらないぐらい、勝手に家を出たわたくしをまだ怒っていらっしゃるかもしれないけど。でも、お怒りをとくには良い機会だと思わない?」  マリナがはしゃいでみせればみせるほど、ケアルの悔恨の思いは強くなる。ケアルは唇をかみしめ、マリナを見つめた。 「——そんなことを言って、きみはおれをひとりにするんだ」  言葉がこぼれ出る。自分でも情けないことを言っているとわかっているのに、止まらない。 「きみと離れるなんて、おれは嫌だ」